実は結構面倒な《誘惑蒔き》のルーリング。
ということでまとめてみる。

まずは《誘惑蒔き》のテキストから。

「誘惑蒔きが場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。誘惑蒔きが場に出ている限り、そのコントロールを得る。」

要するに1マナ軽い《説得》ですね。

1、コントロールの移動

まずは先日実際に合ったパターンから。

攻撃側:《ヤスデ団》
防御側:墓地に《誘惑蒔き》

戦闘開始ステップに防御側が《その場しのぎの人形》で《誘惑蒔き》が場に出て《ヤスデ団》を指定。
CIPがスタックに乗っている時に、攻撃側が《タール火》で《誘惑蒔き》を指定して墓地に戻ってしまった場合、《ヤスデ団》はアタックできるのか?

答え:アタック可能

CIPで指定された段階ではまだコントロールは移動していない。
でもって、解決時に《誘惑蒔き》が場にいないので、やっぱりコントロールは移動しない。
ということで、召喚酔いになることもなく普通にアタック可能ということですね。

周りにいた全員が勘違いしていました。

2、《誘惑蒔き》のコントロール変更

プレイヤーAが《ウーナのうろつく者》をプレイ。
返しのターンでプレイヤーBが《誘惑蒔き》をプレイ、対象は《ウーナのうろつく者》。
さらにその返しにプレイヤーAが《誘惑蒔き》をプレイ、プレイヤーBの《誘惑蒔き》を指定した場合、《ウーナのうろつく者》のコントローラーはどちらにあるのか?

答え:プレイヤーBのまま

最初に出た《誘惑蒔き》のコントローラーは変わってしまったが、別に場を離れたわけではない。
ということでテキストの、「誘惑蒔きが場に出ている限り、そのコントロールを得る」という継続的効果の条件が有効なままなので、《ウーナのうろつく者》のコントローラーは変更されないのですね。

3、《ヴェズーヴァの多相の戦士》

プレイヤーAが《誘惑蒔き》でプレイヤーBの《ウーナのうろつく者》のコントロールを奪った状態。
プレイヤーBが手札から《ヴェズーヴァの多相の戦士》をプレイ、指定は《誘惑蒔き》で《ウーナのうろつく者》のコントロールを取り返した状態。
この状態で、《ヴェズーヴァの多相の戦士》が裏返った場合、《ウーナのうろつく者》のコントローラはどちらになるのか?

答え:プレイヤーBのまま

テキストに書かれている、「誘惑蒔き」というのはルール的にはそのパーマネントを指していて、《ヴェズーヴァの多相の戦士》が裏返っても場を離れたわけではないので、コントロールが変わることはない。
要するに名前が《誘惑蒔き》でなくなっても、パーマネントが場にいる限りは問題なくコントロールを確保したままにできるのですね。

4、《木化》

こちらは単純。《誘惑蒔き》が《木化》された場合、奪われたクリーチャーのコントロールはどうなるのか?

答え:奪われたまま

結局《誘惑蒔き》の能力は条件付き継続的効果なので、《誘惑蒔き》自身が能力を失っても場に居残っている限り、コントロールが変更されることはないのですね。
まあ基本的には《ヴェズーヴァの多相の戦士》の場合と一緒ですね。

このくらい押さえておけば、実際に使われた時にも混乱することはなさそうですね。
にしても思ったよりも面倒なクリーチャーですな。

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